私たちの教会は、5月4日に創立70周年を迎えます。コロナ禍を経たことで通常に戻っても、出席者は対面とは限らないのが常識になっています。それでも対面でどのくらいのお客様が来て下さるだろうか。準備は昨年から計画が順調に進められており、先日70周年記念誌が完成して届きました。1か月を切って、「私も何かできないか。」と考え、ひらめいたのがカーテンの洗濯でした。カーテンを洗って準備したら、気持ちよくお客様をお迎えできそうと、こんな天然な伝道師の思いを聞いて下さる教会や主牧先生に心から感謝しています。
カーテンレールからカーテン外し、何でも教会のことを知っているS姉にアドバイスを頂き洗濯を終えて、干す段階までまったく気づいていませんでした。ただ、主婦の勘で、2階の母子室と事務室とゲストルームのカーテンを仲間にして洗濯しました。それが終わった後に正しかったことがわかりました。つまり1階のホールの8枚のカーテンをもう1つのグループで洗濯したのです。洗濯を終えてそれらを元の場所にかける時に、同じホールでも長さが違うことを知りました。まったく同じなのは、事務室と母子室の窓のカーテン。1階ホールの西側の窓と東側の窓の高さが違うことに初めて気づいたのです。この6年間毎週奉仕に来て、朝夕と窓を開け閉めしてきましたが、窓も1枚1枚個性があって違うということに驚き、改めてこの会堂に愛着を覚えることができました。洗濯してみて良かったです。そして今までカーテンを持ち帰って洗濯してくださっていた、S姉やK姉に感謝しました。
1枚1枚個性を持った窓を持った横浜福音キリスト教会を、この70年の間にどれだけの方が訪れてくださったのでしょう。「しかし、門から入るのは羊たちの牧者です。門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。」(ヨハネの福音書10:2~3)私たち窓に負けない個性を持ったわがままな羊たちを、自分の羊と呼んでくださり、心から愛し慈しんでそれぞれの名前で呼んでくださる羊飼いなるイエスさま。そこにはたとえ困難の中にあっても主の平安と恵みに満ちています。今までずっとこの教会に足を運んできた者たちに、そのように関わり続けて下さったのです。70周年を迎える喜びとともに、これからもイエスさまが一人一人の名前を呼んで導いて下さることを期待し感謝して過ごしていきたいと思っています。
文筆 宇佐神由美